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モータースポーツ

「SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT」#60号車 SGT Round 4 MOTEGI 300km

SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT #60号車
SGT Round 4 MOTEGI 300km
 
ドライバー
吉本 大樹 選手
河野 駿佑 選手
 

 
ゴールデンウィークに富士スピードウェイで開催されたAUTOBACS SUPER GT 2021 SERIES第2戦では、逆転で劇的な優勝を飾ったLMcorsa。今季からマシンをGR Supra GTに変更して2戦目で早くも表彰台の頂点に登る活躍をみせ、次戦以降の戦いにも大いに期待を抱かせる内容だった。
 
本来であれば、富士スピードウェイラウンドから3週間のインターバルを挟んだ5月末に鈴鹿サーキットで第3戦が実施される予定となっていた。しかし、三重県に新型コロナウイルス感染症に対する「まん延防止等重点処置」が発令され、鈴鹿サーキットがある鈴鹿市もこの処置が実施されることとなった。そのため5月29日-30日で予定されていた鈴鹿サーキットラウンドは、開催日を8月21日-22日へ延期することとなった。
第3戦の延期によってゴールデンウィークから約2ヶ月ぶりの開催となったのが「MOTEGI GT 300kmRACE」で、栃木県のツインリンクもてぎを舞台にして7月17日(土)に公式練習と予選、18日(日)に決勝レースが実施される。
 
2ヶ月のインターバルの間にスポーツランドSUGOでのタイヤメーカーテストはあったもののそれ以外の走行機会はなく、ツインリンクもてぎラウンドに向けてチームは準備を進めてきた。今戦は、第2戦で優勝したことと開幕戦の入賞によって、SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTはドライバーズポイント2位で挑むこととなる。ポイントを積み重ねているということは必然的にサクセスウエイト(ウエイトハンデ)が重たいことを示していて、GR Supra GTには69kgのウエイトが搭載されている。
 
17日の9時20分からスタートした公式練習ではこのサクセスウエイトに苦しめられることとなった。まずは吉本大樹選手がSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTに乗り込んでセットアップと使用するタイヤを確認する。ライバル勢が1分48秒台から49秒台で周回するが、吉本選手は1分50秒台をマークするのが精一杯な様子。セットアップの変更を重ねて公式練習の開始から1時間が経過したところで河野駿佑選手にドライバーチェンジする。河野選手はロングランの状況確認と最後に予選シミュレーションを行なった。公式練習は2人のドライバーの合計で40周を走行し1分50秒135がベストタイムとなり、GT300クラスの29台中23位という結果となった。
 

 
予選:23位
公式練習の後にはFCY(フルコースイエロー)の走行テストがあったが、SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTはトラブルが発生し周回することができなかった。ただ、メカニックの敏速な作業によって14時30分過ぎの予選には万全の状態で挑むことができている。
予選Q1はGT300クラスの29台が2グループに分けられていて、LMcorsaはBグループに振り分けられた。予選Q1を担当したのは河野選手で、サクセスウエイトが影響する中で厳しい戦いとなった。河野選手はインラップと翌周をウォームアップに当てて、3周目からアタックを開始する。全セクターで公式練習よりタイムアップを果たすと1分49秒391をマーク。4周目もアタックを続けるが1分49秒513とタイムを伸ばすことができなかった。直前に実施されたAグループだと予選Q2に進出できるタイムだったが、Bグループは全体的にタイムが伸びたことによって12位となり予選Q2進出を逃した。
 決勝レースは23番手からのスタートとなるが、持ち前のチーム力を発揮し少しでも上位でのフィニッシュを目指すことになる。
 
決勝:12位
迎えた決勝レース日の18日は早朝から夏の日差しが照り付け、午前中から30℃に迫る暑さとなった。レースがスタートした13時には気温33℃、路面温度51℃となり、ドライバーやチームともに過酷な状況下での300kmレースが始まった。
スタートドライバーを務めたのは吉本大樹選手で、オープニングラップに1つポジションを上げると4周目には自己ベストタイムをマークするが、先行するマシンを抜きあぐねる展開となってしまう。ラップタイムは上位陣から2秒-3秒離されていて、周回するごとにギャップが開いていく。それでもポジションをキープしたまま10周が終了する。15周を過ぎるとラップタイムが落ち始めたため、チームは21周目にピットインの指示を出した。吉本選手から河野駿佑選手にドライバー交代を行なうとともに燃料を満タンにし、4本のタイヤ交換を実施した。
20周目前後は最低周回数でピットインを行なったマシンとタイミングが重なり、コース上の順位では24番手となっていたが、チームの敏速なピットストップのお陰でスタートポジションより順位を上げることとなった。約40周のロングスティントを担当することとなった河野選手は、タイヤマネージメントを心掛けて序盤を走ったというが、24周目には自己ベストタイムの1分51秒786をマークしてポジションを上げていく。30周目までの6周の間に先行車の接触もあったが6台をパスして16番手まで順位をアップさせる。38周目には車両トラブルによってマシンがコース脇に止まったために初のFCY(フルコースイエロー)が提示された。翌周にFCYは解除されたが、42周目にも再びFCYとなりコース上の全車両が80km/hの制限速によって一定間隔を保ったまま走行する。このFCYも2周で解除され、300kmの決勝レースは残り15周ほどとなる。終盤になりライバル勢がペースを落とすなかで河野選手はスティント序盤と同等のラップタイムで走行する。50周目には先行する55号車のHONDA NSX GT3をパスして14番手に浮上すると、最終ラップには96号車のLEXUS RCF GT3を抜いて13位でチェッカーを受けた。レース後に先行していたマシンにペナルティが与えられたために、SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTは正式結果で12位となった。
 
あとわずかでポイントを加算することはできなかったが、決勝レースはサクセスウエイトで苦戦した公式練習や予選から想像できない内容となった。次戦はLMcorsaのホームコースの鈴鹿サーキットで開催される第3戦となるので、少しでも多くのポイントを積み重ねられるように準備を行なっていく。