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モータースポーツ

「SS/ YZ Racing with Studie BMW M4GT4」20号車 ピレリスーパー耐久シリーズ2020 Round.1 FUJI 24H

「SS/ YZ Racing with Studie BMW M4GT4」20号車 
ピレリスーパー耐久シリーズ2020 Round 1
NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース
 
ドライバー
鈴木 宏和 選手
木下 隆之 選手
砂子塾長 選手
荒 聖治 選手
JP・デ・オリベイラ 選手
 
7月末の公式テストから1ヶ月。 Super耐久2020シリーズ公式戦の幕開け、NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レースがFUJI SPEED WAYで開催された。このレース、20号車のドライバーラインナップは、木下選手と砂子選手、鈴木選手のレギュラー3名に加え、BMW Team Studieから荒選手、ビザの問題で来日が叶わなかったJorg Muller選手の代役としてJP.オリベイラ選手を加えた計5名。レギュレーション上、Aドライバーを鈴木選手が担当。B,C,D,Eドライバーを4名のベテラン勢が務める。
 

 
予選:1位
このレースはA,Bドライバーのベストタイム合算で予選ポジションが決まる。
Aドライバーは鈴木選手、Bドライバーは荒選手の布陣で挑んだ。鈴木選手のアタックはクラス2番手の1:49.852。前のマシンとのタイム差は0.339秒。Bドライバーの荒選手はアタックラップ2周目で1:48.934のベストタイムを記録。合算タイムで堂々のクラスTOPを獲得し、ST-Zクラスのポールポジションを決めた。
 
決勝:2位
朝から好天のスピードウェイだったが、マシンがグリッドに着いた14時には分厚い雲が上空を覆い始めた。
14:56、定刻通りフォーメーションラップ開始。ST-X(GT3)クラスを先頭にした隊列を率いたセーフティーカーがPITレーンに向かい、レーススタート。
スタートドライバーはJP.オリベイラ選手。オリベイラ選手はST-Zクラスポールポジションからのスタート直後から快走。前のマシンを脅かすペースで周回を重ね、後ろのマシンに約30秒のギャップを構築。ルーティンのPITストップを迎えた。
 
2ndスティントは鈴木選手が担当。タイヤ交換を終え、燃料を満載したマシンでコースに復帰した。が、直後ついに雨が落ち始める。チームはタイヤ交換リクエストの有無を確認したが、鈴木選手はまだスリックタイヤと判断。ドライタイヤで数周周回を重ねた。しかし、その後も雨脚は徐々に強まりレースはフルコースイエロー。50km/hリミットでの走行が数周続き、続いてセーフティーカーが導入された。
 
ルール上、フルコースイエロー中のPIT作業は禁止されている為、鈴木選手はこのセーフティーカーに切り替わったタイミングでウェットタイヤに交換。このフルコースイエローとSC導入タイミングでポジションをクラス3番手に下げた。セーフティーカーはその後一旦解除されたが、雨脚はさらに強まり再びセーフティーカー導入。
 
70km/hでもハイドロプレーニングが発生するコンディションで、レースはこの時点で赤旗中断。全てのマシンがコース上に停車し、天候回復をまった。
 
セーフティーカー先導でレースが再開したのは22:30。セーフティーカーは35分間に亘って隊列を率いた後PITロードへ向かい、レースがリスタートした。
 
チームはこの35分間のSC先導中にルーティンのPIT INを実施。3rdドライバーを務める砂子選手は、タイヤ交換・燃料補給を受けたマシンでコースに復帰した。レースはリスタートしたものの、雨脚は依然として弱まらない。再びセーフティーカーが導入されたが、ST-Z(GT4)クラスTOPと2番手砂子選手の間に入ったため、この時点でギャップが約1周に開いてしまった。3rdスティントも半ばを過ぎた頃、セーフティーカーが戻りリスタート。砂子選手は良いペースでラップを刻み、約1周のギャップを30秒台まで短縮。ルーティンのPITに向かい、4thドライバーの木下選手にマシンを託した。
 
木下選手ドライブでマシンがコースに戻った直後、雨脚が強まりフルコースイエロー。続いてセーフティーカーが導入された。木下選手はこのタイミングで急遽PIT IN。あらゆる状況に対応出来る様、燃料を積んで再びコースに向かった。雨脚はその後も弱まらず、セーフティーカーは戻らない。全てのマシンにレース中義務づけられる10分間のメンテナンスタイムの好機とみたチームは、予定を早め木下選手にPIT INをコール。マシンは一旦PITに入り、ブレーキ系他メンテナンスと給油、タイヤ交換を済ませ、荒選手のドライブでコースに復帰した。
 
2番手荒選手とクラストップの間には周回遅れを含めた12台のマシン。ギャップは25秒。セーフティーカーがPITレーンに向かいレースがリスタートすると、荒選手は良いペースで周回を重ね、瞬く間にTOPに肉薄。オーバーテイクすると、ST-Zクラストップ、全体の4番手にポジションを上げた。荒選手はその後もペースを崩さずポジションをキープ。一時、クラス2番手に12秒のギャップを築いたが、雨脚が強まりまたもやセーフティーカー導入。フレキシブルに作戦を取れる様チームは一旦荒選手を呼び込み、給油を済ませマシンをコースに送り出した。セーフティーカーがPITロードに向かった時の荒選手のポジションはクラス2番手。リスタート後、荒選手は再び前のマシンを追う展開になったが、雨脚が強まりまたもやセーフティーカー導入。天候はその後も回復せず、荒選手はこのスティントを2時間半に亘って担当。次を担当する鈴木選手にステアリングを渡した。
 

 
鈴木選手のドライブで数周数回を重ねたところで、雨のために9回目のセーフティーカー導入。幸い雨脚は早々に勢いを無くし、レースはリスタートした。鈴木選手は着実に周回数を重ね、再度導入されたセーフティーカーのタイミングで続くJP.オリベイラ選手にマシンを委ねた。
 
オリベイラ選手ドライブでコースに復帰後もセーフティーカー先導は継続。ようやく天候が回復しレースリスタートと同時に青空も顔を出した。急速にドライ方向に向かうコンディションを確認したチームは、オリベイラ選手に予定を少しはやめたPIT INを指示。燃料補充とスリックタイヤへの交換を終えた選手は、ドライバー交代すること無く、再びコースに向かった。後半スティントもJP選手は着実に周回数を消化。3時間に及ぶダブルスティントを完璧にまとめ砂子選手にマシンを繋いだ。
 
砂子選手はコース上の所々で雨が落ち、目まぐるしく変わるコンディション下で着々と周回を重ね、ルーティンのPIT INで自身の担当スティントを消化。木下選手が待つルーティンのPIT作業に向かった。
 
給油とタイヤ交換を終えたSS/YZ Studie BMWは木下選手のドライブでコースに復帰。順調に周回を重ねていたが、スティント中盤に雨が落ち始めた。チームはタイヤ選択を木下選手に確認。木下選手はドライ継続をチョイスし、チームも天候好転と読んだ為、PIT INせず走行継続を選択した。コースはその後徐々にドライアップ。ウェットタイヤを選択したマシンが再びタイヤ交換に向かう中、木下選手は当初の予定どおりPITへ向かった。受け取った時点のSS/YZ Studie BMWはクラストップから2周遅れのクラス2番手。ウェットコンディション下での木下選手の力走により、SS/YZ Studie BMWはPIT戦略でクラスTOPと同一周回まで迫った。
このレース、最後のスティントを担当するのは、『セカイノアラ』事、荒聖治選手。クラスTOPのマシンは、最後に給油を伴うピットストップが必要な為、状況によってはチェッカー前に捉える事も可能。荒選手は最大限のハードプッシュで予選タイム並みの1分49秒台のラップを連発。TOPとのギャップを1周につき3秒前後縮め続ける中、ライバルはついに最後のPITストップへ向かった。
 
このPIT作業によって、双方のギャップは1分少々まで詰まった。荒選手はここからの逆転を狙い、ハードな走りを続けたが、レース残り時間30分を迎えようとしたタイミングでタイヤが急激にグリップダウン。そのまま走行してもオーバーテイクは不可能と判断したチームは、最後のタイヤ交換と給油実施を選択。NewタイヤにSS/YZ Studie BMWの速さには目を見張るものがあったが、TOPを捉えることは出来ず、クラス2位でこのレースを終えた。